かつて人気だったボウリング場チェーン。乗っ取り王の古墳。
娯楽が多様化し、消費者が飽きっぽくなり、娯楽に使える金が減った。
四方八方から風が吹き抜けるようになっても、入口を主張する。建築物の法律。
放置された車には感情がない。なにも伝えてこない。つまり車には魂がない。
ボウリングのボールの特徴は質量。重い物が引き起こす破壊の擬似行為が根本にある。
専用の靴を履く。泥のついた靴を排除し、ヒールの高い靴での転倒を防ぐために。
レーンにはバリエーションがない。ボウリングがスピード競技である証。
この施設は閉店までスコアは手書きだったようだ。若い世代は既に手書きを知らないだろう。
ボウリング場は射撃場に構造が似ている。発射位置と的。直線シューティング。
10年ほど前にしては料金が安い。もうダンピングしかなかった末期。
ボウリング業界用語、「やる気でやりましょう」。射撃場なら「殺る気で殺りましょう」。
横井社長の野望は歴史に刻まれた。
雑誌が落ちていた。何故かボウラーには女性が多い。
そしてなぜかオバサンが多い。今でも平日の昼は中年女性ボウラーが目立つ。
昭和49年に女子高生だった人たち。現在50代。なるほど、彼女らの青春だったわけだ。
ここにも業界用語が。サイケ柄と濃いメイクとカーリーヘア。
レジャー施設には卓球やビリヤードやパターゴルフやバッティングセンターも多い。全て球技。
そしてパチンコも球を使う。言わば球遊び集合空間。不確実性の非理論的実験施設。
金属球が散乱し、酸化していく。酸化は地球で最もありふれた化学変化で、地球の特徴だ。
犯人の車に体当たりするゲームの二作目。今度は射撃もできる。一作目のほうが好きだった
巨大廃墟。つわものどものゆめのあと。
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