物件名 喫茶&スナックL
探索日 2007年8月
廃墟開始 1984年頃閉店
分類 飲食店
規模 小規模 1棟

喫茶店の経営は、人を雇わなければそこそこ成り立つ。コーヒーの原価マジック。



モーニングコーヒー、ランチが主な売り上げだが、夕方の軽食はボーナスみたいなものだ。



近年はマンガ喫茶や自宅ネットによって、喫茶店で時間を潰すという文化は衰退している。



喫茶店で語らった日々。仕事や学校のこと、友人のこと、家族のこと、恋人のこと、将来の夢。



コーヒー1杯で何時間も語る。語るカタルシス。語らなくなった現在。語る意味と無意味。



スキャンドールがどんな話だったのか記憶にない。ググればわかるが、あえてググらない。



作者の名前が違う時代。名前のパロディは展望のなさの証左。



さりげなくピース。常備薬なのに勝ち誇る。使った分だけ徴収されるが、意外に高い。



喫茶店の品格は、出されるコーヒーの香りよりも、椅子の座り心地で決まる。



墓標のように並ぶカップ。受け皿の必要性を知る者は稀になって久しい。



拝金主義の象徴。下手なポルノよりも下品極まりない。目出度さと下品は違うものだ。



価格が表示されてない。これが寿司屋だと時価の戦慄が走る。時価コーヒー。



高田みづえ。私はピアノ。女のいい所は弦楽器である事。悪い所は打楽器である所。



カウンターの下には価格のアンチョコ。カレーは¥500。



急な階段を登ると住居がある。それにしても急だ。



店舗に比べて物が少ない二階。普通に引っ越したようだが、店はほったらかし。



マッチという文化も廃れた。昔はライターの方が希少だった。チルチルミチルレボリューション。



円の字に特徴がある。三月の経費は33000円。点の位置が間違っている。



家庭用帳簿と店の帳簿は同じもの。混ざり合う支出。割り出せない原価。赤字申告。



年末には一応ツリーを飾った。メリーでもジョリーでもハッピーでもないが飾った。



そんな平凡な喫茶店の残骸。トタンが錆び、雑草が元気よく伸びる、晴天の午後の旅。




TELコメント

最近は数が減ってまいりました、1階店舗、2階住居型の廃飲食店でございます。


流れの速い車がバンバン通る道路に面していますが、裏を返せば目立たなければ
通り過ぎられてしまうわけでございます。

現役当時には恐らくは御近所の方々を相手に商売をなさっていたのだと勝手に推察
致しますが、恐るべきは店内に残された少年ジャンプでございます。

長時間読みふけってしまい、物件の規模の割には大変に時間を消費してしまうという
見事な罠でございました。 




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