物件名 SH亭&SK荘
探索日 2005/12
廃墟開始 平成5年(1993年)ころ閉鎖と推察
分類 飲食施設・宿泊施設複合
規模 小規模(2階建て宿泊棟+平屋食事処)


海辺の施設。食欲と睡眠欲を満たすために建設された。建設とは欲求を満たすためのもの。



夜。食欲と睡眠欲の他に、個室内では性欲も満たされる事がある。欲望番外地。



食欲を満たす大広間。紙と竹弓胎の華奢な照明装置。インテリアの本質は弱さの演出。



喰ったら飲む。飲んだら唄う。唄うときは前に出て、生まれ持った声帯の特質を強調する。



時間を置いて再び訪れると、なぜかテーブルが移動している。誰が何の目的で動かすのか。



宴が終わって久しい。飲酒摂食という目的を失った専用空間の固有名詞は何か。



バブル頃は眉が太かった。70年代は細かった。今は細いがこれから太くなる。脈動愁眉論。



外部と内部の境界線を失った個室は、それでも客室という誇りを保とうと必死だ。



二人泊まれば将棋・卓球。四人泊まれば麻雀。偶数宿泊人数法則。奇数人は安定しない。



小麦粉を仕入れたのが最後。小麦粉閉店。パスタクローズ。



くじらベーコンを納品。豚ベーコンでないというこだわり。でも味の素は使う。ケミカルグルメ。



バスタブのような生簀。活魚入浴。風呂の中のポニョ。



こっちは人間用の浴槽。日本人は水がジャブジャブなのが大好き。



石鹸を使う文化は衰退し、牛乳石鹸が良い石鹸かどうかの検証もなされなくなって久しい。



建物が丸ごと豪快に倒れる。実に清々しい廃墟っぷり。男の廃墟はこうあるべき。




TELコメント


宿泊施設と飲食店の二つの屋号を持つ物件が複合していますが、実質1物件みたいな
感じがします。
海水浴のシーズンのみ、賑やかになるような所に存在しておりました。

食事処としてはまずまずの充実っぷりでしたが宿泊スペースは安アパートを彷彿とさせ、
ビジネス用途目的以外で客としてきたら少々引きそうです。

シーズン中は物件前も駐車車両でいっぱいになりますが大概の人は地元の人々の様で
本物件など眼中にないようで一瞥もくれずに海に向かって行きます。

敷地内の駐車場にナンバーの付いたままで破壊された外車や高級国産車とかを見ると、
いろいろ危険な事がありそうなので足早に退散する事に致しました。


inserted by FC2 system